暁の護衛 まとめ感想

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衣笠彰梧先生の企画・シナリオの『流星ワールドアクター』が年内に発売するようなのでその前にプレイ。『ようこそ実力至上主義の教室へ』や『流星ワールドアクター』、そして本作から衣笠先生の描く主人公像(基本不真面目だけど実は?みたいな)は割かし似通っているイメージ(『レミニセンス』はまだノータッチなので分かりませぬ)。それ故にプレイヤー・読者としては期待を裏切らない展開なのかな、と。

プレイ時間としてはそこまで掛からなかったイメージ。20~30時間弱くらい。テンポよく、話のスケールも最小限に抑えられている印象。ただ、主人公である海斗の過去云々に関しては各ルートに上手いこと散りばめられており、続編である『罪深き結末論』における伏線あり。

主人公のキャラから『グリザイアシリーズ』の風見雄二と比較される部分がありますが、話のベクトルは全然違うんですね。あちらはヒロインのトラウマ救済ストーリーですし。犬猿の仲である尊徳の絡みだけ見ると『CLANNAD』の朋也と春原のやり取りを思い出します。プライド激高で人を見下す尊徳ですが、このやり取りあるだけで愛着を持ってしまうから怖い(笑)

個人的なルートの好みは麗華>ツキ>彩>妙>萌>薫という感じ。彩はキャラ補正、薫は『罪深き結末論』に続く形の結末だったので何とも言えない。麗華はメインヒロインだけあって話がしっかりしていましたし、ツキは海斗との過去の繋がりが好きでした。

総評

75点。ある種エロゲ初心者おススメの作品。プレイしやすいボリューム、主人公のキャラ、作品の雰囲気の3つが揃っています。ただ、話の合間合間がブツ切りっぽくなっているのが気になるところ。『プリンシパルたちの休日』、『罪深き結末論』はまた新作エロゲが落ち着いた頃にプレイする予定。